お薬の情報

お薬の基本
正しくお薬を服用いただくために

9. 整腸剤と下痢止めの違い。

お腹が痛いとき、下痢になったときに飲む薬には「下痢止め」と「整腸剤」の2種類があり、症状によって処方されますが、根本的な働きがまるで異なるので、そのことをよく理解して服用すると安心です。下痢の症状によっては下痢止めを飲まない方がよい場合もあるので、必ず医師の指示に従ってください。

● 下痢止め

文字通り下痢を止める薬です。しかし、ウイルスや細菌による下痢の時には、これらを外に出すのも止めてしまうため、ウイルスや細菌を腸内にため込んでしまいます。症状によっては、逆効果になってしまいます。

● 整腸剤

整腸剤は、腸内の善玉菌を増やし、元の状態に戻す働きをします。結果的に悪玉菌の割合が小さくなり下痢が止まりますが、時間がかかります。整腸剤を飲んでも下痢が止まらないのではなく、即効性がないということなのです。